過去の採択テーマ
2025年6月採択
尾関康平/浅沼克弥/舩橋良輔/小島俊
「月面反射通信」にチャレンジします。通常の通信は、「地上→地上」で電波が伝わります。月面反射通信では「地上→月面→地上」と、月面で電波を反射させて地上の遠く離れた場所に到達させます。
無線通信において、月面を用いて遠くまで電波を伝送させることで、ロマンを味わうため、月面反射通信に取り組む。
通信技術の進化により私たちの生活はとても豊かになりました。学部横断はもちろんですが、中高生の将来の興味関心につながるような体験型イベントの機会創出も期待しています。
2025年6月採択
小松美子/梅本泰希/谷唯花
自動で移動するゴミ捨て場の実現を目指しています。車輪と自動運転機能を備え、夜間に特定の拠点へ移動。住宅地や大学、商業施設で導入し、空きスペースの活用や環境維持、収集の効率化に貢献するシステムを構築することが目標です。
まだ空想のままにあるアイデアを、現実にしようと試みること。
資源の枯渇、マイクロプラスチック、地域コミュニティ・ライフスタイルの多様性、国家の格差是正など、「資源/ごみ」に関連した問題は多数あります。誰もがこの問題系に参加するために、アクセシブルな行為としてゴミ捨てに注目すると非常におもしろいなと思いました。動き回るゴミ捨て場が生まれると、私たちの意識や行動がどう変化するのにまずは注目したいです。小さく始められる開発とその検証からはじめてみてはいかがでしょうか。
2025年6月採択
glow (ウエヤマトモコ、赤羽 亨、佐々木 耀、伏田昌弘、京野朗子)
音声ARスマートフォンアプリ「AR Audio Guide」を活用し、2025年3月から収録した千種区の音を空間内に配置し、歩きながら「音」を聴くことができるサウンドアーカイブであり、サウンドインスタレーション作品です。
音声ARスマートフォンアプリ「AR Audio Guide」の利用者、導入機会を増やす。また、音声ARスマートフォンアプリ「AR Audio Guide」の新たなプログラムの展開(回遊インタラクションの実装)を行う。 また、以下の新しい表現にもチャレンジする。 1. 千種区を音で表す。2. サウンドアーカイブの表記、視聴、体験方法の探求。3. フィールドレコーディング音声から、体験者それぞれのナラティブを持った時間体験を表現する。チャレンジの背景は以下。1. 音声ARスマートフォンアプリ「AR Audio Guide」を利用した、表現方法や導入事例を増やしたいため。2. 音を聴くことから、新たな千種区を知りたい。発見したい。そして千種区を音で体感したいため。3. 2025年の千種区を音で残したいため。4. 目には見えないが存在しているサウンドアーカイブ空間内を回遊しながら視聴体験すると、体験者にナラティブをもった時間表現ができるのではと考えているため。(その表現は新しいアーカイブ視聴体験になるのかもしれない。また、何か新しい表現になるのかもしれない。一度体験してみたいと思いチャレンジしています。) 5. 「人はフィールドレコーディング音声を聴いている時、何を体験、想像しているのか」という自問の答えを探しているため
音は歴史でもあり、アーカイブしていくものという考えに共感しています。個人的には騒がしくも愛おしかった星が丘ボウルの音が閉鎖と共に街から消えてしまったことを思い出しました。このプロジェクトは今を記録するものですが、未来に音を届けると共に、過去の風景を思い起こさせる瞬間も生まれるのではないかと感じています。同じ千種区に深く関わる立場としても、本プロジェクトに耳を澄ませて期待しています!
2025年6月採択
舟洞 佑記
我々の周りには「布」があふれています。もし布が自ら動いたらどのような世界になるでしょうか? 伸縮する糸を布表面に配した「動く布:布型ロボット/FUNABOT」を展示、実際の布型ロボットを「見る」「触れる」「感じる」体験の場、「アイデアを出し合って動かす」共創の場を提供します。 布が動く未来をともに作ってみませんか?
多様な参加と研究推進者の融合による新たな価値・未来の創造への挑戦。 研究者と社会の乖離(技術認識の乖離、需要と供給の乖離など)を打倒する、社会を巻き込んだロボティクス研究事例の創出のため。
最先端技術を人の感性や発想と結びつける「場の創出」そのものをコンセプトとしているプロジェクトで、ComoNeの理念とも高い親和性があると感じました。参加者とふれあいながら「動く布」の未来を探り、それを社会実装へと育てていくプロセスの将来性も、工学・デザイン・アート・福祉・教育など多様な分野に橋を架ける可能性も、どちらも大いにあると思います。すでに展示実績があり、今後の展開にも具体性と発展性が感じられるプロジェクトだと期待しています。
2025年6月採択
名古屋大学・岐阜大学 糖鎖生命コア研究所 (iGCORE)
糖がつながった鎖、その名も「糖鎖(とうさ)」。実はヌクレオチドの鎖/DNA・アミノ酸の鎖/タンパク質に次ぐ「第3の生命鎖」として、私たちのからだ・生活・環境に深く関与しています。いつか「糖鎖」が教科書に載るぐらい常識になるように。そんな大きな夢を掲げ「糖鎖」を多くの人に知ってもらえる活動を行います。
ヌクレオチドの”鎖”/DNA・アミノ酸の”鎖”/タンパク質と並んで、中学校理科/高校生物の教科書に載るぐらい、糖の”鎖”である糖鎖が私たちにとって大切な生命の鎖であることを知ってもらいたい。 私たちの身体には3つの重要な生命鎖、ヌクレオチドの鎖「DNA」、アミノ酸の鎖「タンパク質」、糖の鎖「糖鎖」が存在します。しかし「糖鎖」は他の鎖に比べて、研究も進んでおらず、世間における知名度も圧倒的に低い状況です。しかし糖鎖は私たちのからだ・生活・環境に大きく関与しており、糖鎖研究者はなんとかその重要性をみなさんに知ってもらいたいといつも考えています。 第一の生命鎖「DNA」、第二の生命鎖「タンパク質」は中学校・高校の教科書に掲載されており、ほとんどの方が知っています。これらは『すべての生物に共通した基本的な機能や普遍的な特性』であり、『現代生物学の基盤』であり、『日常生活や社会と関連』しています(※)。しかし実は知られていないだけで、糖鎖もそうなのです。その事実を、教科書を作る編集者や教育に携わる人たち、あるいは世間の人々はほとんど知りません。私たちは第三の生命鎖である「糖鎖」を知ってもらうために、”教科書に載るかどうか”の大きな壁を乗り越える必要があると考えています。 教科書に載るぐらい、人々の常識になるように。そんな大きな夢への一歩として、まずは多くの人に糖鎖の存在を知ってもらいたいと考えています。 ※ 文部科学省 【理科編_理数編】高等学校学習指導要領解説 (平成30年告示) 解説 より一部引用
目に見えない「糖鎖」。細胞の個性を決める重要な要素にもかかわらず認知されていない物質をどのように知名度を上げていくのか興味があります。 「糖鎖を食べる」「糖鎖のおもちゃ」といった身体性のあるキーワードと組み合わさりどんな形でアウトプットが実現されるのか関心があります。ComoNeに集まる多様な人々との間でアウトプットの手法にどんな化学反応が生まれることに期待しています。
2025年6月採択
辻󠄀 將成
時間には質量があると思う。年越しのカウントダウンや特別な瞬間は日常と違う重みがある。驚きのない時間は記憶に残りにくい。ならば、質量とサプライズのある時間を増やせばいい。人と考え、実験し、生身の身体表現(時間)を扱ったパフォーマンスプロジェクトを実施したい。
「身体という媒介を通して、他者と、自分と、そして社会との関係をもう一度問うこと」 へのチャレンジ。 「人と人の距離は、常に変化し続けるものだと思います。だけど私たちは、知らず知らずのうちに“正しい関係”や“適切な距離”に縛られている。だからこそ、身体を使ってその固定観念をほぐし、問い直すことにチャレンジしています。正解がないからこそ、一緒に試してみたいのです。」
「時間 × 身体 × 記憶」という哲学的かつ詩的なアプローチで、身体表現を通じて可視化・共有しようとする深い動機と芸術的な志向が融合したプロジェクトです。言葉に依らず体験として、時間・音・身体・他者との関係を丁寧に問い直すこと、それがこうして開かれた場で行われることが、今後の表現研究における重要な実践のひとつになると感じます。パフォーミングアーツについて考察・研究・実験し、発表すること、そしてその枠組みを軽やかに越えていくような展開にも期待しています。
2024年6月採択
「fundr」
私たちは、「親子に向けた防災イベント」の開催を企画しています!このイベントでは、身近なもので防災グッズを作ったり、防災に関するクイズ大会、いろんなゲームをシールラリー形式で行います。イベントグッズの販売や防災手帳の配布も予定しています。ぜひ私たちと一緒に楽しく防災について学びましょう!
親子に向けた防災イベントの開催、親子で防災について話し合える場のきっかけ作り。 災害が起こった時、自分の命は自分で守り、自信を持って行動できる人を増やしたい、災害で悲しむ人を減らしたいと思ったからです。私たちは学校でのプロジェクトで愛知県の防災について学び、実際に福島県に訪ねて震災についてを学んだことで、防災に対してたくさんの課題があると感じました。それは南海トラフの被害を受ける地域に住んでいる私たちにも言える課題が多く、私たち自身で防災について学んで、その学びを活かして私たちにできることをしたいと思い、この「あそ防災・まな防災 親子で体験!シールラリー」という親子に向けた防災イベントを行いたいと思いました。
どの地域でも起こりうる重要な課題である、防災。これまでたくさんの人々が扱ってきたテーマにも関わらず、なかなか自分ごとになりづらい題材だと感じています。 そんな「防災」というテーマをComoNeという場所で扱うことによってどのように発展していくのか楽しみです。 このプロジェクトを主導する10代のメンバーとComoNeで出会うことになるであろう多様な世代が関わるからこそ、本テーマに拡張性が与えられ様々な方に真に届くことを期待しています。
2025年6月採択
榊原悠大/加藤貴大/西岡亮/伊丹斉彬/稲葉百音
私たちは、物理的なバリアフリーに加え、心のバリアフリーにも配慮し、誰もが笑顔で過ごせる温かい空間づくりを目指しています。アートやイベント体験を通じて感動や喜びを提供し、記憶に残る施設づくりに貢献したいと考えています。
車椅子の方や助けが必要な方でも施設が安全に利用できるような環境を整えたい。 バリアフリーマップなど制作、探検ゲームのようなものでもっと知ってもらう。 地域社会と福祉の為。日常の助け合いが飛び交う社会の実現。
全国的にモビリティ中心からウォーカブルな都市政策へと変容する中、DE&Iの視点が不足していると指摘されるケースも少なくありません。FukusIToでは誰もが住みやすい街に向けた助け合い支援の視点はすばらしいと思います。実装しながら運用するための課題を早期に発見し、「作品として販売」、「ストリートファニチャー/アートとして残す」など、次のステップに進められるとよいかもしれませんね。
2025年6月採択
KMI Science Communication Team
月1回行うイベントを通して、日常生活であまり関わることのない、素粒子や宇宙分野に特化したアウトリーチイベントを通して、大人から子供まで幅広い世代に向けた最新の研究内容に関したものや、理系の研究者が取り巻く社会状況についての理解を深めるためのワークショップの開催を計画している。
若年層へのアプローチ:これまで行ってきたワークショップ・(自身の研究に関する講演会)。 社会人層へのアプローチ:科学研究の重要性を広く伝え、社会との結びつきを強化することを目的とする。 素粒子宇宙分野に関するアウトリーチ活動を行い、社会全体における科学への理解が十分に浸透していないと感じた。特に、大学・大学院生として活動する中で、社会人や親世代の協力が不可欠であると感じたから。
耳馴染みはあるが日常で観測することのできない「素粒子」。頭上に広がっているけれど、地上では感じることのできない宇宙。実際には感じたことがないのに、SFの世界で耳馴染みがある「素粒子と宇宙」をジェンダー平等やSDGsといった社会的テーマとどのように結びつけるのか関心があります。 3回のアウトプットでどこまで理想に近づけるのか、既存の活動との組み合わせによって、ComoNeだからこそできるアウトプットを楽しみにしています。
2025年6月採択
宇井瞭介/渡辺一唯/早水翔大/堀田雄斗/廣部光
本プロジェクトでは次のような作品の製作・展示を通して、新たな表現方法を模索する。作品は3次元方向にLEDが等間隔に並び、人の動きや音を入力として、それに応じて光の強度や色が変化するものである。入力情報を蓄積・学習することで、同じ入力でも時間経過で出力が変化する“自己成長するアート”作品の製作を目指す。
1. 表現の拡張 2. “Engineering”と”Creative&Art”の融合にチャレンジする。 自分自身これまで”Engineering”中心にモノづくりを行い、動くことが正義かつ機能性を重視した製作ばかりを行ってきた。よって本プロジェクトを通して、自分の持つ経験と技術を、ある種「非生産的」に出力してみたい。という気持ちからこのようなチャレンジを行う。表現の拡張については、近年盛んなセンシング技術を何かこれまでにない形でアウトプットできないかと思い設定した。
テクノロジーを起点としながらも、デザインや感性を取り入れながら新しい表現へと展開していこうとする姿勢に、大きな可能性を感じました。特に「作品そのものが成長していく」という構造は、展示空間における鑑賞者との関係性を絶えず更新する仕組みとしてとても興味深いです。ComoNeに集う多様な人々と交わりながら、予測できない変化も取り込みつつ制作を続けていくプロセスが、場の使い方としても示唆に富んでおり、今後のComoNe内外のプロジェクトへもよい刺激となることを期待しています。
駅から図書館までを繋ぐ通り。屋台型の展示が立ち並びます。展示を眺めながらひと休みできるソファや大階段もあります。
This is a passageway connecting the subway station to the library.
The PASSAGE will be lined with stall-type exhibits.
There are also sofas and a grand staircase where visitors can take a break while viewing the exhibits.
様々な人々が混ざり合う“ローム”と名付けられたホール。講演などに利用できる約120席のホール。大階段まで合わせて利用することもできます。
LOAM HALL is a hall named “loam” where various people mix.
It seats about 120 people and can be used for lectures and live performances.
When the number of people is large, the hall can be used together with the grand staircase.
大きな本棚とゆったりとしたソファがあるエリア。棚主として、自分のルーツとなる本を並べる本棚を作ることもできます。本を介したつながりがここから生まれます。
ROOTS BOOKS has a large bookshelf and comfortable sofas.
As a shelf owner, you can also create your own bookshelf to display your own roots books. This place allows people to interact with each other through books.
靴を脱いで過ごせるスペース。
円になって座って話してみたり、床に紙をおいてみんなで書き込んでみたり。いつもと違うスタイルが新しい想像力を引き出します。
KOAGARI is a space where you can take off your shoes.
You can sit in a circle and talk there. You also can place a piece of paper on the floor and discuss with others.
The unusual style brings out new imagination.
活動の合間に、一息つけるような軽飲食を取り扱います。
Light food and beverages will be handled so that you can take a break between activities.
60席ほどのレクチャールーム。自由に形を変えるサンド(砂)のように、さまざまな形式で開催される講座や講演に、こちらでご参加いただけます。座席は、1階に接続される階段の上に配置されています。
SAND THEATER is a lecture room with about 60 seats.
Here, visitors can participate in lectures and talks held in a variety of formats, just like sand, which changes its shape freely.
Seats are located at the top of the stairs connected to the first floor.
会員限定のコワーキングスペース。グループ活動や貸切イベント、日々の交流の場としてお使いいただけます。
Wi-Fi完備。
LOUNGE is a members-only coworking space.
It can be used for group activities, private events, and daily socializing.
Wi-Fi is available.
3Dプリンターや刺しゅうミシンなど工作機器が揃います。発表や発信をしやすくする、撮影用のブースも利用できます。
FAB SPACEの機器のうち使用方法の講習が必要な機器は、初回利用の前に講習を受ける必要があります。
FAB space is equipped with 3D printers, embroidery machines, and other crafting equipment.
A booth for filming is also available for preparing presentations and disseminating information on activities.
東海エリアにゆかりのあるアーティストと、東海国立大学機構の研究領域・技術との連携による領域横断のSTEAM作品を3点制作し、展示します。アーティストと研究者の協働により、様々な視点から未来への問いかけを可視化し、作品にして届けます。
In the GALLERY space, three interdisciplinary STEAM works will be created and exhibited in collaboration with artists associated with the Tokai area and the research areas and researchers of the Tokai National Higher Education and Research System.
もの作りを始めとした作業や複数人での会議など、個人でもグループでも利用できる空間
"ROOM" is a space that can be used by individuals or groups for work, including manufacturing, or for meetings with multiple people.
吹き抜けになっている1階から地下の様子を見渡せます。廊下のカウンター席では、個人作業をすることもできます。
The basement can be seen from the first floor, which is an atrium. Individuals can work at the counter in the hallway.
7箇所の個室はすべてガラス張りになっており、活動の様子をアピールすることができます。
BRANCH has seven private rooms.
These rooms are glass-walled, so you can show off your activities.